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示業者もいろいろなことをよく勉強してはいるんですけれども、結局一番新しいやり方でどのような展示をするかと、あの人たちにとって一つの実験の場とされてしまうことがありますし、コンセプトはどこへ行っても同じなんですね。というようなこととちょっと似通っている文化状況だと思いますね。
中坪委員 それで、例えば博覧会などをやりましても、結局全部業者任せ。大きな広告代理店にすべて任せてしまって、その町の担当者は企画の非常に難しい部分、住民との折衝、これを全部外してしまって結果だけしか知らない。東京博覧会がだめになったのも、結局その過程を全部飛ばしてしまっているんですね。だから、大きな都市に行けば行くほどすべて業者任せ、自分たちは単に結果だけをみている。だから、こういう状況の中では、これは過疎の町においてもそうなってきてしまっているんです。なぜかというと、今過疎の町が結構インフラ整備されてしまって、いろいろな資料館から博物館からホールから、すごいのがいっぱいできているんです。むしろ都会のほうが過疎になってしまって。今そのような状況になっていて、それに対応する人ができてない。そうすると、全部丸投げ。
鈴木委員長 そうなんです。
中坪委員 残っているのはかすしかない。私は横浜に住んでいるけれども、MM21というのはあそこは何であったかというのを知らないんです。だから、人のだれもいないような、夜になるとだれも歩いていない、観光客しかいない、地元の人も行かない、ああいう町ができ上がってしまう。そのような似たような状況というのが過疎にだんだん起きつつあるんです。
鈴木委員長 私はあるところにイベントをプロデュースする仕事に行きましたら、その住民の意向を超えて代理店の業者がどんどん先へ進んでしまっているんですね。私がそれにタッチしたのは、それが行われてからしばらくたってからだったんです。それで私は業者の−これは大手ですが、とにかく偉い人から何からみんな来てください、そして、あなたたちのやったのは全部ご破算に戻します、で、まず住民意思を先に出してくださいと、それで全部やり直したことがあるんですね。ご指摘のとおりなんです。どんどん業者が自分のそろばんではじいて、先へ先へと住民の意向を無視するくらいに行ってしまうんですね。また、そういうことをやっているほうが楽は楽なんです、全部やってくれますからね。
それから、先ほどの教育とのかかわり合いなんですが、重要なことが一つあるんです。それは、私、おととし全国の18の都道府県で調べたんですが、端的にいいますと、伝承芸能のあるところに非行やいじめがない。つまり、子供のときから抱きかかえて教えますね。この子が中学、高校になりましても、小さいときに教えてくれたおじさんと、そのときに応援してくれたおばさんが近所にいるわけです。そういう人の前ではたばこを吸ったり、そういうことはできないといいますね。ですから、伝承芸能のあるところに、18の都道府

 

 

 

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